【秋ジャガイモの収穫時期】初心者でも失敗しない品種選びと育て方のコツ

秋ジャガイモの収穫時期はいつ頃か気になってはいないでしょうか。

初めて秋ジャガイモに挑戦される方はもちろん、過去に挑戦してうまくいかなかった方など、多くの方が「植え付け時期はこれで良いのか」「本当に収穫できるのか」といった不安をお持ちかもしれません。

秋ジャガイモは春植えとは異なる特徴があり、栽培を成功させるにはいくつかの重要なポイントがあります。

この記事では、まず秋ジャガイモの基本情報から、春植えと秋植えの具体的な違い、そして栽培成功の鍵となる種イモ・品種選びのコツを深掘りします。

さらに、適切な秋ジャガイモの植え付けの時期と方法、生育中に欠かせない追肥や水やりのポイント、注意すべき病害虫への具体的な注意点について詳しく解説。

そして、この記事の核心である、最も知りたい収穫のタイミングの見極め方、さらには収穫後の上手な保存・貯蔵のコツまで、秋ジャガイモ栽培に関する情報を網羅的にお届けします。

この記事を読めば、秋ジャガイモ栽培の全体像が掴めるはずです。

本記事の内容

  • 秋ジャガイモ栽培の基本と春植えとの違い
  • 失敗を防ぐ植え付けから管理作業までの手順
  • 収穫時期の見極め方と収穫後の保存テクニック
  • 注意すべき病害虫や生育不良への対策
目次

秋ジャガイモの収穫時期に向けた準備

秋ジャガイモ 収穫時期

秋ジャガイモの基本情報

秋ジャガイモ 収穫時期

秋ジャガイモ栽培は、夏の終わりに植え付けを行い、晩秋から初冬にかけて収穫する作型。一般的にジャガイモ栽培といえば春植えが主流ですが、秋ジャガイモには春植えとは異なる独特の魅力があります。

秋ジャガイモは、栽培期間中の夜温が徐々に下がっていく冷涼な環境で育ちます。このため、日中に光合成で作られた養分が、夜間に消費されにくく、イモへと効率よく蓄積されやすいと考えられます。

その結果、春ジャガイモと比較して収穫量はやや少なくなる傾向が見られますが、でんぷん価が非常に高くなり、粉質でホクホクとした食感が強くなるのが大きな特長。

この食感は、じゃがバターやポテトサラダ、コロッケなど、イモの風味と質感を主役にする料理で真価を発揮します。また、収穫時期の気温が低いため、適切な方法で保存すれば3ヶ月ほどは芽が伸びにくいという利点も。

春に収穫したジャガイモが暖かさで夏までに芽を出しやすいのとは対照的に、長期間にわたって料理に利用できる点も大きな魅力と言えます。

春植えと秋植えの違い

秋ジャガイモ 収穫時期

ジャガイモ栽培には大きく分けて「春植え」と「秋植え」があり、それぞれ植え付け時期や適した品種、栽培上の注意点が異なります。どちらの作型にもメリットとデメリットがあり、これを深く理解することが栽培成功の第一歩となります。

主な違いを以下の表にまとめます。

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比較項目春植え秋植え
植え付け時期2月下旬~3月8月下旬~9月下旬
収穫時期5月下旬~7月11月下旬~12月
主なメリット収量が多く見込める、栽培しやすいホクホク感が強い、長期保存向き
主なデメリット収穫期が梅雨と重なる可能性台風や害虫のリスク、植え付け適期が短い
適した品種例男爵、メークイン(休眠期間が長い)デジマ、ニシユタカ(休眠期間が短い)

春植えのメリットは、気温が徐々に上昇していく時期に生育するため、植物が成長しやすく、一般的に収穫量が多く見込めること。

ただし、収穫時期が日本の多くの地域で梅雨と重なってしまうと、土壌の過湿によってイモが腐敗しやすくなるという重大なデメリットがあります。収穫作業そのものも、ぬかるんだ畑では困難を極めます。

一方、秋植えは、前述の通りホクホク感の強いイモが収穫でき、長期保存に向いている点が大きなメリット。

しかし、栽培初期がまだ暑さの残る夏の終わりにあたるため、大型台風の進路と重なり、茎が折れたり株が水浸しになったりする被害を受ける可能性があります。

また、気温が高いために害虫の活動も活発で、春植えよりもリスクが高くなります。さらに、植え付けに適した時期が非常に短い点も、秋植え栽培で特に注意すべきポイントです。

品種選びのコツ

秋ジャガイモ 収穫時期

秋ジャガイモ栽培を成功させるには、秋作に適した品種の種イモを選ぶことが不可欠です。なぜなら、春植え専用の品種(「男爵」や「メークイン」など)は、「休眠期間」が長い特性を持っているため。

この休眠期間とは、収穫後にイモが一定期間芽を出さないようにする、植物本来の性質のことです。春植え品種を秋に植えようとしても、まだイモが休眠から覚めておらず、芽が出るのが極端に遅れます。

その結果、イモが十分に大きく成長する前に冬の厳しい寒さで地上部が枯れてしまい、収穫がほとんど見込めなくなる可能性が高くなります。

したがって、秋植えには、「デジマ」や「ニシユタカ」のように休眠期間が短い品種、つまり収穫後比較的すぐに芽が出る性質を持つ品種を選ぶ必要があります。

「デジマ」は秋ジャガの代表格とも言える品種で、粉質でホクホクとした食感が楽しめます。「ニシユタカ」は、デジマとは対照的にやや粘質で煮崩れしにくいという特徴があり、カレーやおでん、肉じゃがなどの煮込み料理に最適。

「アンデスレッド」は、皮が鮮やかな赤色で、甘みが強く、ポテトサラダやコロッケにすると彩りも楽しめます。種イモを購入する際は、スーパーなどで販売されている食用のジャガイモを代用してはいけません。

食用のイモは、ウイルス病などに感染している可能性があり、これを植えても生育不良になったり、最悪の場合まったく収穫できなかったりするリスクがあります。

必ず、農林水産省の検査に合格した、品質の保証されている「種イモ」をホームセンターや園芸店で選ぶようにしましょう。

品種選びのポイント

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項目秋植えに適した品種秋植えに適さない品種(春植え用)
特徴休眠期間が短い休眠期間が長い
具体例デジマ、ニシユタカ、アンデスレッド男爵、メークイン
秋植えの影響比較的すぐに芽が出て生育できる芽が出るのが遅れ、冬までに大きく育たない

プランターでできる秋植えジャガイモ

秋ジャガイモ 収穫時期

秋ジャガイモは、広い畑がなくてもプランター(コンテナ)を利用して家庭菜園で手軽に楽しむことが可能。準備するものは、深さが30cm以上ある大型のプランター、鉢底石、野菜用の培養土、そして秋植え用の種イモです。

ジャガイモは種イモの「上」に新しいイモが育っていくため、十分な深さのあるプランターを選ぶことがポイントとなります。深ければ深いほど、後述する「土寄せ」のスペースが確保でき、収量増につながります。

プランターの底には、水の停滞を防ぎ根腐れを防止するため、鉢底石を敷き詰めます。その上に野菜用の培養土を入れますが、このとき土をプランターの上縁まで入れないように細心の注意をしてください。

ジャガイモ栽培では「土寄せ」という作業で後から土を追加していくため、この「土を入れるためのスペース」が不可欠。最初はプランターの半分程度の深さまで土を入れておくと良いでしょう。

植え付けの時期

秋ジャガイモ 収穫時期

秋ジャガイモの植え付け適期は非常に短く、この時期を守ることが栽培の成否を分けると言っても過言ではありません。

植え付け時期

植え付け時期の目安は、お住まいの地域によって異なりますが、一般的に中間地で8月下旬から9月上旬、暖地では9月上旬から9月下旬とされています。

この時期より植え付けが早すぎると、残暑の厳しさで土壌の温度が高くなりすぎ、種イモが土の中で腐敗してしまう確率が格段に上がります。

逆に遅すぎると、イモが肥大するために必要な生育期間を十分に確保できず、生育後半に気温が下がりすぎてしまい、イモが十分に大きくならないまま冬を迎えることになるため注意が必要です。

植え付け方法

秋植えは気温が高い時期に行うため、種イモは切り口から腐敗しやすいという大きな難点があります。種イモの切り口は、高温多湿の土壌環境において、細菌が侵入する絶好の入口となってしまうのです。

そのため、50g以下の小さな種イモは、なるべく切らずにそのまま(丸ごと)植え付けるのが腐敗を防ぐ最も安全なコツです。

50g以上の大きな種イモを切って使う場合は、各片に芽が均等につくように切り分けます。その後、風通しのよい日陰で2日ほどかけて切り口をしっかりと乾燥させます。

この乾燥の目的は、切り口にコルク状の保護層を形成させ、細菌の侵入を防ぐこと。さらに安全を期すために、切り口に草木灰や「じゃがいもシリカ」といった専用の資材をまぶしておくと、腐敗防止に役立つとされています。

畑の場合は幅60~70cmの畝を作り、株間25~30cmで種イモを植え付けます。プランターの場合は、60cm幅のプランターに2株程度が目安です。

芽出し・芽かきの方法

秋ジャガイモ 収穫時期

春ジャガイモの栽培では、植え付け前に「浴光育芽(よっこういくが)」という、日光に当てて丈夫な芽を育てる作業を行うことが一般的。

しかし、秋ジャガイモ用の種イモは、市場に出回る8月頃にはすでに休眠が明けて芽が動き出していることが多いため、この浴光育芽の作業は通常必要ありません。

植え付けから2~3週間ほどで芽が土の表面に出てきます。芽が揃ってきたら、次に行う大切な作業が「芽かき」です。これは、1つの種イモから出る複数の芽のうち、数本を残して他を引き抜く作業。

なぜなら、種イモが持つ養分には限りがあり、芽の数を多く残しすぎると、その養分が分散してしまい、結果として小さなイモしか育たなくなってしまうからです。

芽かきをすることで、残した芽(茎)に養分が集中し、大きなイモを育てることができます。

草丈が5~10cm程度に育ったタイミングで、生育の良い太い芽を2~3本残し、他の小さな芽や細い芽は引き抜きます。このとき、残す芽の株元をしっかり手で押さえながら、引き抜く芽を斜め横方向に倒すように抜くのがコツ。

真上に引き抜こうとすると、種イモが一緒に土から抜けてしまうことがあるため、慎重に行います。

追肥・水やり・土寄せのポイント

秋ジャガイモ 収穫時期

芽かきを行ったタイミングで、1回目となる「追肥」と「土寄せ」を行います。土寄せは、株元に土を寄せる作業。これには、イモが育つスペースを確保し、根張りを良くする効果があります。

また、ジャガイモは成長するとイモが土の表面に露出することがありますが、日光に当たるとイモの皮が緑色に変化し、ソラニンという有毒物質が生成されてしまいます。

土寄せは、この緑化を防ぎ、安全に食べられるイモを育てるためにも不可欠な作業です。

1回目の追肥と土寄せの後、生育が進み、草丈が30cmほどに成長して蕾がついた頃が、2回目の追肥と土寄せの目安となります。この2回目の土寄せで、イモが育つ場所をしっかりと土で覆います。

水やりについては、プランター栽培の場合は土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。ジャガイモは常に土が湿っている過湿の状態を嫌うため、土が湿っているうちは水やりを控えることが大切。

ただし、イモが肥大する時期(花が咲く頃)に水切れを起こすと収量が減るため、乾燥させすぎにも注意が必要です。

畑栽培の場合は、基本的に自然の降雨に任せて問題ありませんが、植え付け後に晴天が続いて土が極度に乾燥している場合は、水やりをすると出芽が早まると言われています。

秋ジャガイモの収穫時期と管理

秋ジャガイモ 収穫時期

病害虫への注意と管理

秋ジャガイモ 収穫時期

秋ジャガイモ栽培では、いくつかの病害虫に注意を払う必要があります。適切な管理で被害を最小限に抑えましょう。

主な病気

特に注意したい病気の一つが「そうか病」。これはイモの表面にかさぶた状の病斑ができる病気で、一度発生するとその土壌でのジャガイモ栽培が難しくなります。

そうか病は、土壌がアルカリ性に傾くと発生しやすくなることが知られています。ジャガイモ自体は弱酸性の土壌を好むため、土づくりの際に石灰を施用しすぎないことが、予防の重要な鍵となります。

また、「青枯病(あおがれびょう)」などの土壌病害を防ぐためにも、ジャガイモやトマト、ナス、ピーマンといったナス科の植物を同じ場所で続けて栽培する「連作」は避ける必要があります。

これらの病原菌は土壌に残存し、次に同じ科の植物が植えられると再び活動を始めるため、最低でも2~3年は異なる科の作物を育てることが推奨されます。

主な害虫

秋ジャガイモは生育初期が夏にあたるため、害虫の活動も活発です。

葉を食害する「ヨトウムシ類」(夜間に活動するイモムシ)や、「テントウムシダマシ」(益虫のテントウムシとは異なり、葉の表面をレース状に食害する)は、見つけ次第すぐに取り除きます。

また、「アブラムシ」は、植物の汁を吸うだけでなく、治療法のないウイルスの病気を媒介することがあります。 定期的に葉の裏などをよく観察し、これらの害虫の発生初期に防除することが大切です。

収穫適期の見極め方

秋ジャガイモ 収穫時期

秋ジャガイモの収穫時期は、一般的に11月下旬から12月中旬頃が目安とされています。

ただし、これはあくまでも目安。植え付けから約3ヶ月が経過したら、日付だけを頼りにするのではなく、実際に育てているジャガイモの地上部の状態を注意深く観察し、最適なタイミングを判断することが大切になります。

最も分かりやすい収穫のサインは、地上部の葉や茎が黄色く変化し、株全体の7~8割ほどが枯れ始めた状態。これは、葉で作られた養分がイモへの蓄積を終え、地上部の役目が終わったことを示しています。

この状態になれば、土の中のイモの肥大が完了したと考えられます。もし、まだ茎葉の一部が青々と元気な場合は、土の中ではイモがまだ大きくなり続けている証拠ですので、収穫を急ぐ必要はありません。

判断に迷う場合は、株元近くの土を少し手で掘ってみて、イモの大きさを確認する「試し掘り」をするのも良いでしょう。

収穫作業のタイミングは、天候が非常に重要です。イモの腐敗を防ぎ、保存性を高めるため、晴天が2~3日続いた後の、土がよく乾いている日中に行うのが理想的。

土が乾いていると、収穫したイモに余計な土が付着しにくく、土離れが良くなります。また、収穫後のイモの表面が短時間で乾きやすくなるため、保存中の腐敗リスクを大きく減らせます。

逆に、雨上がりなどで土が湿っている状態での収穫は、イモに泥が多く付着し、皮が傷つきやすくなるため、避けるべきです。

収穫が遅れた場合の影響

秋ジャガイモ 収穫時期

葉や茎が枯れた後も、収穫せずに長期間土の中に放置しておくと、いくつかの問題が生じる可能性があります。

最大の注意点は、冬の寒さによる「凍結」。晩秋から初冬にかけては、朝晩の冷え込みが厳しくなり、霜が降りたり、地表面近くの土が氷点下になったりすることがあります。

土の中のジャガイモが一度凍結してしまうと、イモ内部の水分が膨張して細胞壁が破壊されます。それが解凍されると、イモはフニャフニャとした水っぽい状態になり、すぐに腐敗が始まってしまうため、食用には適さなくなります。

地上部の葉や茎が完全に枯れたら、それは植物からの収穫のサイン。そのサインを見逃さず、天気予報を確認しながら、本格的な冬の寒波が到来し、最低気温が氷点下になる前に、収穫を済ませるよう計画を立てましょう。

家庭でできるジャガイモの保存・貯蔵のコツ

秋ジャガイモ 収穫時期

収穫したジャガイモを長持ちさせるには、収穫後の適切な処理と保存環境がカギとなります。まず、収穫したジャガイモは、イモの表面についた土を軽く払い落とします。

このとき、イモの皮は非常に薄くデリケートなため、傷つけないように優しく扱ってください。保存性を高めるため、水洗いは絶対にしないでください。

イモに湿気が残ると、そこから腐敗が始まってしまいます。次に、イモの表面を乾燥させるため、風通しの良い日陰で半日ほど乾かします。

この乾燥工程は、イモの皮を少し硬化させ、貯蔵性を高める「キュアリング」の簡易版とも言えます。ここで注意したいのは、直射日光に当てないこと。

ジャガイモは日光に当たると有毒物質のソラニンが増えてしまうため、必ず日陰で乾かすことが大切です。表面が乾いたジャガイモは、コンテナや通気性の良いカゴ、または穴を開けた段ボール箱などに入れます。

そして、日光が一切当たらない、風通しの良い冷暗所で保存します。ジャガイモの貯蔵に適した温度は2℃から15℃程度が目安とされています。

ご家庭では、暖房の影響を受けない北向きの玄関や、凍結しない物置、床下の収納庫などが適しています。

腐敗・発芽・ソラニン対策

秋ジャガイモ 収穫時期

ジャガイモを家庭で保存する際には、「腐敗」「発芽」「ソラニン」の3つの点に特に注意を払う必要があります。

腐敗対策

収穫時にスコップなどで傷がついてしまったイモや、乾燥が不十分なイモは、保存中に腐敗しやすくなります。保存する前に、傷のあるイモは取り除き、これらを優先的に早めに食べるようにしましょう。

保存中も定期的に中身を確認し、もし腐敗したイモを見つけたら、他のイモに水分やカビが移る前に速やかに取り除くことが大切。一つの腐敗が、箱全体のイモをダメにすることもあります。

発芽対策

秋ジャガイモは春ジャガイモに比べて芽が出にくい特性がありますが、年が明けて3月以降、外気の温度が上がってくると休眠から覚め、芽が伸び始めます。

芽が伸びると、イモ本体の養分が芽の成長に使われてしまい、イモがしなびて食味も落ちてしまいます。芽を見つけ次第、その都度手で取り除きましょう。

ソラニン対策

前述の通り、ジャガイモは日光に当たると皮が緑色に変わり、ソラニンという有毒物質を生成します。これは日光だけでなく、室内の蛍光灯などの光でも起こり得ます。そのため、保存場所は徹底して光を遮断することが求められます。

コンテナや段ボールの上に新聞紙や布をかけて、しっかりと遮光するのも良い方法。皮が緑色になった部分や、発芽した芽にはソラニンが多く含まれるため、調理の際は必ず厚めに皮をむき、芽の根元まできれいに取り除いてください。

適切な秋ジャガイモの収穫時期と栽培の総まとめ

秋ジャガイモの栽培から収穫、保存までの要点を以下にまとめます。

  • 秋ジャガイモは夏に植え、晩秋から初冬に収穫する作型である
  • 春ジャガイモよりデンプン価が高くホクホク感が強い
  • 収穫後の気温が低いため長期保存に向く
  • 栽培成功には秋植え専用の品種(デジマなど)を選ぶ
  • 春植え品種(男爵など)は休眠が長く秋植えに向かない
  • 植え付け適期は8月下旬から9月下旬と非常に短い
  • 種イモは暑さで腐敗しやすいため、なるべく切らずに植える
  • 土壌がアルカリ性になると「そうか病」の原因になるため石灰は控える
  • プランターでも深さのあるものを選べば栽培可能である
  • 芽かきは生育の良い芽を2~3本残して養分を集中させる
  • 土寄せはイモの緑化(ソラニン)を防ぐために不可欠
  • 収穫時期の目安は植え付けから約3ヶ月後
  • 葉や茎の7~8割が黄色く枯れたら収穫のサインである
  • 収穫は晴天が続き、土が乾いている日に行う
  • 収穫が遅れるとイモが凍結し腐敗する恐れがある
  • 収穫後は日陰で乾かし、光を遮断して冷暗所で保存する
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