こんにちは。園芸基本の木、運営者の「hajime」です。
家庭菜園で人気の野菜といえばネギですが、栽培中にいつ植え替えをすればいいのか迷ったことはありませんか?
ネギの植え替えは、単に場所を移すだけでなく、その後の成長や味の良し悪しを決める非常に重要なイベント。品種や地域によってベストなタイミングが異なるため、カレンダーの日付だけを見て作業すると失敗してしまうこともあります。
今回は私の経験も踏まえ、根深ネギや葉ネギ、そして少し特殊な下仁田ネギなど、それぞれのタイプに合った適切な時期と手順についてわかりやすく解説していきます。
本記事の内容
- 品種ごとの最適な植え替え時期
- 地域や気候に合わせた定植のタイミング
- プランターと露地栽培の植え替え手順
- 水やりや土寄せなど活着させるためのコツ
ねぎの植え替え時期|品種別に見る

一口にネギと言っても、白い部分を食べる「根深ネギ(白ネギ)」や、緑の葉を楽しむ「葉ネギ(青ネギ)」など、種類によって育て方のスタイルが違います。
当然、それぞれの生理的特性に合わせた「ねぎの植え替え時期」を選ぶことが、栽培成功への第一歩。ここでは品種や地域ごとの具体的なタイミングを見ていきましょう。
根深ネギと葉ネギの最適な時期

まず、私たちが普段スーパーで見かけるネギには、大きく分けて二つのタイプがあります。白い部分(葉鞘)を食べる「根深ネギ」と、緑の葉を食べる「葉ネギ」です。この二つは、ルーツも違えば好む気候も少し異なるため、植え替えのベストタイミングも変わってきます。
ここを間違えると、「全然太くならない」「すぐにトウ立ちしてしまった」という失敗につながるので、まずは自分の育てているネギがどちらのタイプなのかをしっかり把握しましょう。
関東以北で主流の根深ネギ(白ネギ)の場合、大きく分けて「春植え」と「夏植え」という二つの作型が基本になります。最も一般的なのが、6月下旬から7月上旬にかけて行う「夏植え」。
これは冬の鍋シーズンに収穫を合わせるためのスケジュールで、梅雨明け後の高温期にしっかりと根を張らせ、秋以降の冷涼な気候を利用して一気に太らせるという戦略です。
一方で、3月下旬から4月上旬に行う「春植え」は、夏から初秋にかけて収穫を目指す作型ですが、こちらは少し注意が必要。春植えの場合、冬の低温に反応して花芽ができてしまう(トウ立ちする)リスクがあるため、「春扇」や「羽緑」といった晩抽性(トウ立ちしにくい性質)を持つ品種を選ぶことが成功の鍵となります。
次に、関西を中心に発展してきた葉ネギ(九条ネギなど)ですが、こちらは根深ネギよりも柔軟なスケジュールで栽培が可能です。春(4月〜5月)や秋(9月〜10月)に植えるのが基本サイクルですが、私が特におすすめしたいのが、夏の伝統的な技術である「干しネギ」栽培です。
干しネギとは、7月頃に一度苗を掘り上げてしまい、軒下などで約1ヶ月間、カラカラになるまで陰干ししてから、8月下旬〜9月上旬に再び植え付ける方法。「植物を干して大丈夫なの?」と驚かれるかもしれませんが、ネギは乾燥に非常に強い作物です。
あえて過酷な乾燥状態に置くことで、休眠状態に入り、次に土に戻されたときに「水を吸わなきゃ!」というスイッチが入って爆発的に発根します。これにより、初期生育が揃いやすくなり、夏の暑さで腐るのを防ぐ効果もあります。
もし九条ネギを育てるなら、ぜひこの干しネギ技術に挑戦してみてください。
| ネギのタイプ | 主な作型 | 最適な植え替え時期 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 根深ネギ (白ネギ) | 夏植え (秋冬収穫) | 6月下旬〜7月上旬 | 冬の収穫に向けたメイン作型。 梅雨の合間を狙うのがコツ。 |
| 春植え (夏秋収穫) | 3月下旬〜4月上旬 | トウ立ちしにくい品種選定が必須。 春先の低温に注意。 | |
| 葉ネギ (九条ネギなど) | 干しネギ栽培 | 8月下旬〜9月上旬 | 7月に掘り上げて1ヶ月乾燥させる。 発根が良く病気に強い。 |
寒冷地における定植のタイミング

北海道や東北北部のような寒冷地にお住まいの方にとって、ネギ栽培は時間との戦いです。
本州の一般地(暖地・中間地)であれば、秋に種をまいて冬を越し、翌年の初夏に収穫するといった悠長なスケジュールも組めますが、寒冷地では冬の間、雪の下で栽培活動が完全にストップしてしまいます。
そのため、春の雪解けから初冬の降雪までの短い期間に、いかに効率よく成長させるかが勝負の分かれ目となります。
寒冷地における植え替えの絶対的なデッドラインは、5月上旬。具体的な流れとしては、4月中旬の融雪直後に急いで土作りを開始し、ゴールデンウィーク前後、遅霜の心配がなくなったタイミングを見計らってすぐに定植を行います。
もしここで「もう少し暖かくなってから…」と5月下旬や6月までずれ込んでしまうと、ネギが十分に太るための有効積算温度(植物の生育に必要な温度の積み上げ)が足りなくなってしまいます。結果として、秋の収穫期になっても鉛筆のような細いネギにしかならず、がっかりすることになりかねません。
また、北海道では育苗期間も重要です。露地に直まきして育てると、植え替え適期の5月に苗が間に合いません。そのため、多くの家庭菜園ユーザーは、2月〜3月頃から室内や温室で育苗を始めるか、あるいはホームセンターで販売される苗を購入してスタートします。
JA伊達市などの北海道の主要産地では、ビニールハウスを活用して春先の低温期から生育を進めることで、この短い栽培期間を克服しています。
寒冷地での注意点
5月の植え付け時は、まだ地温が低い場合があります。マルチ(黒色のビニールシート)を活用して地温を上げたり、不織布をかけて寒風から苗を守ったりする工夫をすると、活着(根付くこと)がスムーズになります。
「雪が解けたらすぐ準備!」これが寒冷地で立派なネギを育てるための合言葉。カレンダーの日付よりも、雪解けの状況と外気温の推移を毎日チェックして、スタートダッシュを決めましょう。
下仁田ネギ夏植えの理由

群馬県下仁田町が誇る「下仁田ネギ」。加熱するとトロトロになり、フルーツのような甘みが出ることから「殿様ネギ」とも呼ばれる高級品種ですが、このネギを育てるには、他の品種とは全く異なる「スパルタな植え替え時期」を守る必要があります。
下仁田ネギの植え替え適期は、なんと7月下旬から8月中旬。一年の中で最も暑く、人間でも外に出るのが億劫になるような時期に行います。「こんな猛暑日に植え替えたら、苗が枯れてしまうのでは?」と心配になるのも無理はありません。
実際、この時期に植え替えられた下仁田ネギは、強烈な日差しと乾燥によって葉が枯れ込み、一時的に瀕死のような状態になります。しかし、実はこれこそが下仁田ネギを美味しくするための高等テクニックなのです。
植物生理学的な視点で見ると、夏の高温期に強い水分ストレス(乾燥ストレス)を与えることで、ネギは生命の危機を感じて休眠状態に近いモードに入ります。
そして、お盆を過ぎて秋の気配を感じ始めると、「今のうちに栄養を蓄えておかないと生き残れない!」と判断し、猛烈な勢いで光合成産物(糖分やアミノ酸)を葉鞘部(白い部分)に溜め込み始めます。これが、あの独特の濃厚な甘みと太さにつながるのです。
もし、ネギをいたわって涼しい時期に植え替えたり、水を与えすぎたりすると、この「補償成長」と呼ばれる爆発的なリバウンド成長が起こりません。その結果、普通の白ネギと変わらない、ただ太いだけの味の薄いネギになってしまいます。
下仁田ネギに関しては、「夏の植え替えは、あえてネギをいじめるためにやる」という意識を持つことが大切。葉が一度枯れても、中心から新しい葉が出てくれば成功ですので、心を鬼にして真夏の植え替えに挑戦してみてください。
植え替え可能な苗の太さの目安

ここまで時期の話をしてきましたが、実際の現場では「カレンダー通りの日付になったけど、苗がまだ小さい…」というケースも多々あります。日付はあくまで目安であり、植物の成長は天候に左右されます。
そのため、最終的な植え替えのゴーサインは、苗のサイズ(生育ステージ)を見て判断するのが最も確実です。私がいつも基準にしているのは、以下の具体的なサイズ感。
これを目安に、自分の苗が「旅立ちの時」を迎えているかチェックしてみてください。
根深ネギ(白ネギ)の適正サイズ
根深ネギの場合、理想的なのは「太さが鉛筆くらい(直径0.8cm〜1.0cm)」で、「草丈が30cm〜40cm」の状態。これよりも細すぎると(例えば爪楊枝サイズ)、植え替え後の乾燥に耐えきれずに枯れてしまうリスクが高まります。
逆に、親指以上に太くなりすぎていると、新しい根が出るのが遅くなり、活着不良(根付かないこと)の原因になります。また、葉の枚数は3〜4枚展開している状態がベストです。
葉ネギ(九条ネギなど)の適正サイズ
葉ネギの場合は、根深ネギより少し細めでも大丈夫。「太さが0.5cm〜0.8cm」、「草丈が20cm〜30cm」あれば定植可能。特に九条ネギなどは、あまり大きくしすぎると分けつ(株分かれ)が進みすぎて扱いづらくなるので、若苗のうちに植え替えるのがコツです。
苗選びのポイント:徒長苗に注意!
サイズだけでなく「質」も重要です。日照不足や水のやりすぎでヒョロヒョロと長く伸びた「徒長苗(とちょうなえ)」は、植え替え後の風で折れやすく、活着も悪いです。ガッチリと締まった苗を作るために、育苗期間の後半は少し水を控えめに管理しましょう。
もし、予定していた時期になっても苗が鉛筆より明らかに細い場合は、無理に植え替えず、液肥などを与えてもう1〜2週間育苗を続ける勇気も必要。焦って未熟な苗を植えるよりも、しっかり育ててから植えた方が、最終的な収穫量は確実にアップしますよ。
ねぎの植え替え時期に合わせた方法

最適な「ねぎの植え替え時期」を見極めたら、次はいよいよ実践編です。ネギは植え方ひとつで、その後の土寄せ作業の楽さや、病気のリスクが劇的に変わります。
ここでは、私が長年の栽培でたどり着いた、失敗しない具体的な手順とコツを惜しみなく紹介します。
溝底植えなど失敗しない植え方

白く長いネギを育てる根深ネギ栽培において、最も標準的かつ合理的な方法が「溝底植え(みぞぞこうえ)」。これは文字通り、畑に深い溝を掘り、その底に苗を植えていくスタイルです。
なぜわざわざ溝を掘るのかというと、ネギの白い部分は「土に埋まっていた部分」だからです。最初から平らな地面に植えてしまうと、成長に合わせて山のような高さまで土を盛り上げなければならず、管理が非常に大変になります。
溝の底からスタートすれば、土を埋め戻していくだけで自然と深い位置まで土寄せができるというわけです。
具体的な手順は以下の通りです。
- 溝を掘る:クワやスコップを使って、深さ30cm、幅15cm〜20cm程度の溝を掘ります。東西に長い畝にするのが理想的です。
- 土手を盛る:掘り上げた土は、溝の片側(基本的には北側、または風上側)に土手のように盛り上げておきます。南側に土を盛ると、溝の底が日陰になってしまい、初期生育が悪くなるからです。
- 苗を置く:溝の垂直な壁(土手を盛っていない側)に、苗を立てかけるようにして5cm〜10cm間隔で並べていきます。
ここで重要なのが、「排水性」。ネギの根は酸素を大量に必要とするため、水はけが悪いとすぐに根腐れを起こします。
もし粘土質の畑で水が溜まりやすい場合は、溝を浅め(15cm程度)にして、その分あとで高く土を盛る「高畝栽培」に切り替えるか、溝の底に腐葉土やもみ殻燻炭を混ぜて通気性を確保する工夫が必要です。
(出典:タキイ種苗『ネギ – 野菜栽培マニュアル』)
苗を並べる間隔と深さの正解

苗を並べるとき、初心者の方が最も陥りやすい罠が「深植え」です。苗が倒れないようにと、しっかりと土をかけたくなる気持ちは痛いほどわかりますが、ネギの植え付けにおいて深植えは厳禁。
ネギの葉が二股に分かれている部分を「分けつ部」または「分岐部」と呼びますが、ここが成長点(新しい葉が生まれる場所)に直結しています。
もしこの分岐部まで土に埋めてしまうと、新しい葉が土の重みで出てこられなくなったり、土の中の雑菌に触れて腐ったりしてしまいます。さらに、酸素不足で生育が完全にストップしてしまうこともあります。
正解は、「根っこが隠れる程度、厚さにして2cm〜3cmの覆土」。「こんなに浅くて大丈夫?風で倒れない?」と不安になるくらいが丁度良いのです。多少フラフラしていても、根が張れば自然と立ち上がります。
植え付け直後に強風が心配な場合は、土をかける代わりに稲わらや干し草を根元に厚めに敷いてあげるのがベスト。ワラは通気性を保ちつつ苗を支え、さらに乾燥防止にもなる最高の資材です。
株間の最適解
- 根深ネギ(1本植え):5cm〜8cm
太く立派な贈答用レベルを目指すならこの間隔。 - 根深ネギ(3〜4本まとめ植え):10cm〜15cm
家庭菜園向き。お互いに支え合って倒れにくく、柔らかいネギになります。 - 葉ネギ(複数本まとめ植え):15cm程度
1箇所に3〜5本まとめて植えます。間隔が広すぎると草丈が伸びにくくなります。
プランター栽培での手順と増し土

「畑はないけど、ベランダでネギを育てたい」という方も多いですよね。プランター栽培の場合、物理的に深い溝を掘ることは不可能です。そこで登場するのが「増し土(ましつち)」という逆転の発想。
畑では「溝を埋める」のに対し、プランターでは「上に土を足していく」ことで白い部分を作ります。
具体的なステップは以下の通りです。
- プランター選び:深さが最低でも30cmはある「深型プランター」を用意します。浅いプランターでは根深ネギは作れません。
- 低位置への植え付け:培養土をプランターの底から10cm程度の高さまで入れます。そして、そこに苗を植え付けます。この時点では、プランターの上半分以上は空っぽの空間になり、苗がプランターの中に隠れているような状態になります。
- 成長に合わせた増し土:ネギが伸びてきたら、その成長に合わせて新しい培養土を株元に入れていきます。一回につき3cm〜5cm程度が目安です。この時も、分岐部を埋めないように注意してください。
- 最終形態:3〜4回の増し土を繰り返し、最終的にプランターの縁ギリギリまで土が満たされた状態になれば完成。
増し土に使う土は、肥料分が含まれている「野菜用の培養土」を使うのがおすすめ。これなら、土を足すと同時に追肥も兼ねることができ、肥料切れの心配がありません。
また、プランターの壁面が風除けになるため、初期の苗が倒れにくいというメリットもあります。
定植直後の水やりに関する注意点

園芸の教科書には必ず「植え付け後はたっぷりと水やりをしましょう」と書いてあります。しかし、露地栽培のネギに関しては、この常識を疑う必要があります。
私の経験上、そして多くのプロ農家の見解としても、「露地のネギ植え替え直後は水やりをしない」のが正解です。
なぜでしょうか?理由は二つあります。
- 根腐れ防止:植え替えという作業は、根を切断する外科手術のようなもの。傷口が開いている状態で水をジャブジャブ与えると、土の中の細菌が傷口から侵入し、軟腐病などの原因になります。
切り口を乾かすイメージで、あえて水を断つのです。 - 発根の促進:植物は水が足りないと、生き残るために水を求めて根を伸ばそうとします。植え付け直後に少し乾燥気味に管理することで、ネギの「生きる力」を刺激し、地中深くへ根を張らせることができます。
ただし、これには例外があります。例えば、何日も雨が降っておらず土が砂漠のようにカラカラの場合や、真夏の猛暑日で苗が萎れて枯れそうな場合は、株元にだけ軽く水を与えて救済してください。
プランター栽培は別物!
上記はあくまで「畑(露地)」の話。プランターや鉢植えは土の量が絶対的に少なく、保水力がありません。プランターで水やりを控えると、シンプルに干からびて枯れます。
プランター栽培の場合は、植え付け後に底から水が出るまでたっぷりと与えてください。この使い分けが非常に重要です。
活着後の肥料や土寄せの管理

植え付けから1週間〜10日ほど経つと、萎れていた葉が立ち上がり、中心から鮮やかな緑色の新しい葉(新葉)が伸びてきます。これが「活着(根付いた)」のサイン。ここから収穫に向けた本格的な管理が始まります。
最初のイベントは、植え付けから約1ヶ月後に行う「第1回土寄せ」と「追肥」です。この時、化成肥料などをパラパラと撒いてから、クワや管理機で土を寄せます。土寄せのポイントは、「一度に厚く寄せすぎないこと」。
特に夏場の高温期に厚く土をかけると、土の中の温度が上がりすぎて蒸れてしまい、ネギが溶けるように腐ってしまいます。夏の間は、根元に少し土をかける程度の「薄い土寄せ」で通気性を確保し、涼しい秋風が吹き始めてからガッツリと土を寄せて白い部分を伸ばすのがプロの技。
また、追肥のやり方にもコツがあります。ネギの根は、実は株元だけでなく、畝の通路(畝間)の方まで広く伸びています。そのため、肥料は株元に直接置くのではなく、通路に撒いて土と混ぜ合わせ、その土を株元に寄せるという方法が最も効率よく根に栄養を届けられます。
SOSサイン:葉先枯れ
栽培中、葉先が茶色く枯れることがあります。これは肥料不足か、逆に肥料のやりすぎ(濃度障害)、あるいは根腐れのサインです。
まずは土の湿り具合を確認し、過湿なら排水対策を、乾燥なら水やりを行い、それでも治らなければ微量要素入りの肥料を少量与えて様子を見ましょう。
ねぎの植え替え時期の重要ポイント
長くなりましたが、今回ご紹介した「ねぎの植え替え時期」と栽培技術は、どれも植物の生理に基づいた理にかなったものばかりです。最後に、これだけは覚えておいてほしい重要ポイントをまとめます。
成功のための最終チェックリスト
- 時期の選定:根深ネギは「夏植え(6-7月)」が王道。寒冷地は「雪解け直後」が勝負。下仁田ネギは「真夏」にあえて植える。
- 苗の質:鉛筆サイズ(太さ1cm弱)がベスト。細すぎる苗は無理して植えない。
- 植え方:絶対に「浅植え」。分岐部を埋めないこと。溝底植えで後の土寄せを楽にする。
- 水管理:露地なら植え付け直後の水やりは我慢。プランターならたっぷり。
- 土寄せ:夏は薄く、秋に厚く。蒸れによる腐敗を防ぐ。
ネギは非常に生命力が強く、多少失敗しても、その後の管理で挽回できる懐の深い野菜です。「時期を少し逃してしまった!」と焦らず、苗の状態をよく見て、その時できるベストな処置をしてあげてください。
自分で育てた採れたてのネギの甘さと香りは、スーパーのものとは比べ物になりません。ぜひ、今年の栽培で最高の一本を収穫してくださいね。